正しい粘度選び 粘度の働きを良く理解して 粘度選びをしよう
エンジンオイルには粘度というものがあります 一般的によく目にするのは0W-20,5W-20,5W-30,10W-30,5W-40,10W-40,15W-40,20W-50などでしょう さて困ったことにこの意味がわからずにいる人が一般の方だけでなく 整備士などにもいることです 粘度の見方を誤った見方をする人が大変多いようです そもそも粘度とは何なのでしょうか?
粘度には2つに分けて表示を見る必要があります
WはWinter(ウィンター 冬)の意味です その冬に0,5,10,15,20,が組み合わさって冬場の対応温度を表示しています
0W,5W,10W,15W,20Wの解説
0W=氷点下35℃
5W=氷点下30℃
10W=氷点下25℃
15W=氷点下20℃
20W=氷点下15℃まで対応しているという記号になります
この数値が低いと厳しい寒さに対応してエンジンが容易にかかるとの意味を持ちます 寒さに強いオイルは低温でもサラサラなオイルなのです
昔はシングルグレードと言うものしかありませんでした 暖かいフロリダ州を出発し 北に向かいます カナダを超えアラスカに行くと気温が下がりSAE40を使っていたエンジンオイルは途中でSAE30に入れ替える必要が出てきます 大変面倒でお金もかかります 14,000ccのトラックですから20L以上の大量のオイル交換をしなければいけません
オイルと言うものは 冷間時(エンジン始動前)にはドロドロとしています ドロドロなオイルは寒くなると さらにドロドロになっていきます つまり硬くなっていくので その手間を解消し寒くてもサラサラな状態を保っているオイルがマルチグレードと言われている現在主流のオイルです
寒くても柔らかさを保てるオイルなのですね その限界値を0W,5Wという数値で表したものです
後ろ側の20,30,40,50などの数値が油温100℃の粘度指数を表した粘度表示となります
シングルグレード表示(本来モノグレードと言う)
SAE30,SAE40,SAE50
マルチグレード表示
SAE 0W-20, SAE 5W-20, SAE 5W-30, SAE 10W-30, SAE 5W-40, SAE 10W-40, SAE 15W-40, SAE 20W-50
※SAE30も5W-30,10W-30も実は同じ粘度です
20,30,40,50の粘度の働きって何なのでしょうか?その働きは二つ
1 : 衝撃の分散(エンジン負荷)
● 衝撃を分散させるので メカノイズも少なくなる
● 圧縮圧力を分散させる クランクとコンロッド(コネクティングロッド)などの隙間は約0.03~0.05mmの隙間があります その隙間を埋めて衝撃を分散させる力を持ちます 粘度が低いと衝撃を受け止める力は弱くなり 作動音がわかるようになってきます
2 : クリアランスを埋める力(ピストン シリンダーの圧縮を保つ力)
● 例えば新車時のピストンとシリンダーの隙間は狭くなっていますが 走行を重ねていくと 摩耗し隙間が大きくなっていきます 粘度はその隙間を埋める仕事をしています 指定粘度が0W-20のエンジンが走行を重ねると隙間が大きくなりオイル消費 白煙などの原因になっていきます その様な場合は 粘度を20W-50などの粘度に変更することで改善することが期待できます
現代の車はエコカーが主流です スポーツカーでさえ燃費を気にしています その燃費を良くするためには流動性が高いオイルが求められていますから 始動直後から燃費が良くなる0W,5Wなどが多くなっています
0W,5Wは化学合成にしかできない粘度です
10W,15Wでも化学合成がありますが 多くは化学合成と鉱物オイルとを混ぜた部分合成(シンセティックブレンド)の作りになっています この作り方により始動時の燃費を良くし粘度は低くして20にすることで オイルポンプの負荷を減らし燃費を良くする作りになっています つまりエコカー向けやレース向けに良く使われます
旧車 過走行のエンジンには低粘度はNG!
指定粘度が0W-20のエンジンで走行距離が10万kmを超えてくると ピストンリングは摩耗しています 当然新車の頃よりもエンジンパワーも落ちています
その原因はリングの摩耗やオイル管理の悪さから来るリングの固着が原因です 隙間が大きくなっているのであれば 指定粘度にこだわらず 粘度を上げる必要があります
どの粘度がいいのか迷ったら 20W-50を使うことをお勧めいたします
RIZOIL(ライズオイル)は旧車 古いエンジン 過走行エンジンに最適化されたエンジンオイル
RIZOIL(ライズオイル)は旧車 古いエンジン 過走行エンジンに最適化されたエンジンオイルです ベースオイルが元々持つ性能を引き出すために 余計な添加剤を使用していません この製法が高耐久のエンジンオイルとなり 冷却性が優れたエンジンオイルとなっています
・空冷エンジンに使用する
空冷エンジンなどは走行風をエンジンに当てる事でエンジンを冷却しますが 近年の温暖化ではヒート気味となり エンジンパワーも落ちてしまいます 冷却性の優れたオイルを使う事でパワーダウン(熱ダレ)を防ぐ事が可能となりました
・水冷エンジンに使用する
水冷エンジンでも同じ事が言えます エンジンの表面は水で冷やしますが エンジンの中はオイルで冷やしているからです 冷却効率が向上すると 吸気効率がアップします 吸気効率が向上すると 燃焼効率が良くなりますからエンジン出力の維持やパワーアップにつながります これが熱ダレをしにくくなるメカニズムです
・過走行のエンジンに使用する
過走行エンジンは摩耗が進んでおり 圧縮も落ち気味になっています 20W-50という高粘度は圧縮を回復させる力はオイルの粘度が持っています その為 アクセルを強く踏まなければ坂道を登らなかった車は 軽くアクセルを踏むだけで坂道を登るようになっていきます
RIZOIL(ライズオイル)使用で良くある質問
・20W-50を使うとエンジン始動が困難になるのでは?
基本的にエンジン始動が困難になることはありません 困難になる場合は以下の原因が考えられます
旧車です セルモーターの摩耗やアースが取れていない バッテリーが弱いなどの電装系の問題が考えられます 高粘度が原因でエンジン始動が困難になることはありません
・燃費が悪くなるのでは?
低粘度になる程 燃費は良くなる傾向にあります 高粘度は燃費とトレードと思ってください しかし一度エンジンオイルが温まってしまえば 低粘度オイルと燃費が極端に変わることはありません つまり短距離走行よりも長距離走行を得意とするのが高粘度です あなた様の乗り方 使い方 エンジンの状態でも燃費は違ってきます むしろ燃費が良くなったという方も沢山いらっしゃいます
・レスポンスが悪くなるのでは?
低粘度の方がレスポンスは良いでしょう ライズオイルはレスポンスを重視したエンジンオイルではございません あなた様がレスポンスを重視するのか それともエンジンをいたわりたいのかで選ぶ粘度が変わってくることでしょう
・オイル交換サイクルはどのくらい?
適宜交換をお願いしたします
弊社がテストした車両は新車 Honda Odyssey HYBRIDです この車両で20,000km無交換を実施し 高耐久を証明しました
旧車 過走行のエンジンは 摩耗が進んでいる場合が多いと予想されます その場合ブローバイガスが大量に発生し オイルの劣化を早めますのでオイルの状態を確認しながら適宜交換をお勧めいたします
・RIZOIL(ライズオイル)は20W-50だけですか?
元々ライズオイルは新興国向けの輸出専用として開発されました 新興国では古い車が沢山走っています 日本と違い新興国では簡単に車を買い替える事はありません エンジンを積み替え何十年も乗り続けます
私たち日本人が想像する以上に車を大切にしていますし オイルに対してとても気を使っています 古いエンジンに対応するためには高粘度のオイルが必要だと新興国の人々は知っています それ故にライズオイルは20W-50を最初に開発いたしました
低粘度は比較走行距離の短いエンジンにしか新興国でも使用されていません 低粘度の日本での発売も考慮しておりますが 発売は未定でございます
RIZOILが選ばれる 6つの理由
粘度低下を起こしにくい
RIZOILの場合 ポリマーを使用しないで粘度を作り上げる事が出来ています
耐久性が高い
テストにより 化学合成よりも鉱物オイルであるRIZOILの方が耐久性 耐熱性の証明ができています
静粛性が高い
粘度は高いほど静粛性が増します
圧縮回復
粘度は圧縮回復に役立ち 粘度は高いほど圧縮回復効果が高くなります
エンジン冷却性能
RIZOILは油温を効率よく下げる事を可能にしました
エンジン保護性能
RIZOILはSuper zincという添加剤を使用し高いエンジン保護性能を発揮します