パイロットスクリューの調整不良
調整方法
サービスマニュアルに従いエアーの調整を行う
サービスマニュアルに記載されているものは 基準である為その基準から微調整を行う事
4気筒であれば同じ事を4回繰り返します 音に注意を払いエンジンの調子を整えます
アイドルアジャスティングスクリューの調整が出来ていない
アイドリングが低すぎる場合はアイドリングの調整を行う アイドリング調整を行っても不調の場合
-
アイドリングしない
圧縮不足 -
アイドリングが不安定
圧縮不足 2次エアーの吸い込み バイクはインシュレーターがゴムで出来ている為 ゴムが劣化しヒビ割れます
ヒビ割れた部分から空気を吸い込みアイドリングが不安定になったりする
またエアスクリュー部分にはゴムリングが入っている
このゴムが劣化しその部分からもエアーを吸い込む事があるので要注意
パイロットジェットの詰まり
パイロットジェットがゴミで詰まっていると空気と燃料が混ぜ合わさらないので不調になる
燃料と空気を混ぜ合わせる部分では微小なゴミでも不調を招くので 旧車などは燃料タンクからのゴミなどが流れてこない様にフィルターを取り付けるといい
キャブレター洗浄剤で汚れをしっかり落とす
必要があれば ジェットを全て外し洗浄すること
ジェットの詰まりが激しい場合は キャブレター洗浄剤に漬け込み完全に取り除く事
ニードルジェットの詰まり
ニードルジェットへつながる空気穴の詰まりも原因になるので しっかり洗浄すること
スタート(スロー)ジェット系の詰まり
スロージェットにゴミや燃料のかたまりが詰まっている その場合はキャブレターを分解し洗浄を行うこと
その他に ジェットニードルピンの摩耗やフロートバルブの段付きなどが考えられる
必要に応じて部品は交換する
2次エアーの吸い込み
「アイドルアジャスティングスクリューの調整が出来ていない」でも説明しましたが インシュレーターのひび割れから エアーを吸い込みアイドリングが不安定となる
自動車のキャブレターはパッキンが劣化し隙間からエアーを吸い込む
油面が高い
フロートが低いと燃料の供給が足りず不調になり 高すぎるとオーバーフロー(燃料漏れ)の原因になる
タンクキャップエアベントの詰まり
タンクキャップには空気抜きの穴があり この穴が詰まると燃料がキャブレターに供給されないために エンジン不調となる
私が経験したのはエア抜きが出来ないために燃料タンクが負圧で凹んでしまった事が2度ある
エアクリーナーエレメントの詰まり
エアーエレメントの詰まり 吸い込む空気量が減少し 燃料が濃くなるために起きます エアエレメントは定期的に交換しましょう
エアクリーナーパッキン(シール)の付け忘れ
エアクリーナーつなぎ目にあるパッキン(シール)の不良や付け忘れ わずかな事ですが 思わぬところでトラブルになってしまいます
理由はこの部分から余分な空気を吸い込むことで燃調が狂い不調になる
キャブレターホルダーの緩みや亀裂
キャブレターホルダー(インシュレーター)が緩んだり 亀裂が入ると 2次エアーを吸い込むことになるのでしっかりと締めること
後ろ側がきれいにはまっていないと 空気を吸い込みすぎるので これも不調の原因になる
エアクリーナーダクトの緩み
エアクリーナーの吸い込み口が綺麗に取り付けを確認する 緩んだ部分から空気を吸い込み始め エンジン不調の原因になる
エアクリーナー「O」リングの損傷
エアクリーナーOリングが損傷すると その隙間から空気を吸い出すので不調となる
燃料コックの詰まり 燃料フィルターの詰まり
燃料コック フィルターにゴミが詰まりと 燃料の供給が正常にいかないので燃料不足となり不調となる
燃料ポンプの作動不良 燃料フィルターの詰まり
燃料ポンプへの配線不良 燃料フィルターの目詰まりによりキャブレターへの燃料供給が行われないのでエンジン不調となる